[後半]
「いたー!」の連絡からしばらくして、家の中は少し静かになった。
いつもなら聞こえてくる声がないだけで、
こんなにも空気が変わるんだなと思う。
その間、私はというと。
カーテンを洗ったり、掃除をしたり。
本当は気になって仕方ない気持ちを、
家事でごまかしていたのかもしれない。
そして約1時間後。
「めっちゃ楽しかったー!」
ニコニコの笑顔で、次女が帰ってきた。
話を聞くと、公園の近くのお友達の家にもお邪魔したらしい。
一緒に遊んだお友達も、そのご家族も、
私はまだお話したことがない。
だからこそ、
「ちゃんと挨拶するんだよ」とだけは伝えている。
帰りは、一緒に遊んでいた子のお父さんが家まで送ってくれた。
本当は、その時に直接お会いして
「ありがとうございました」と伝えられたらよかったけれど、
タイミングが合わないこともある。
こういうとき、みなさんどうしているんだろう。
連絡先を知らないご家庭との関わり方。
少しずつ考えていかないといけないなと感じた。
そして現実はというと。
宿題は終わっていなかった。笑
でも、それ以上に
「楽しかったー!」と話してくれる時間が、今日は何より大事だった気がする。
今までは、年子のお姉ちゃんやそのお友達と一緒だった放課後。
でも今日は、全部“自分で”。
9歳のドキドキとワクワクが詰まった、はじめての一歩。
無事に帰ってきたその姿に、ほっとしながら、
少しずつこうやって
親の手から離れていくんだなと感じた。
もしかしたら、
子どもの成長って、
見守る側の覚悟を試される時間なのかもしれない。

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